産みの苦しみ

動物のメスで人間のメスほどの難産はいないらしい。これは四足から二足歩行になったときに、骨盤の横幅が狭まり、畢竟産道も狭くなった。(人類の頭がデカクなったのもさらに加えて影響しているかも……)
 チンパンジーの母なんても産道から出てくる赤ん坊をほいさ!って感じで自分の手で受け止めて、
その後も誰の手を借りるでもない。ビートたけしのコマネチのスッポン!だ。 とにかく、子ども産むのに人の手を借りて(肉親、親戚、産婆、助産婦、医者……)、大騒ぎで産むのがホモ・サピーエンスらしいのだ。
産んだ後も人間の子はとても手がかかり15年とか20年は両親はもちろんそれ以外の人の手を煩わせないと大きくなれない。動物のなかでは象は親の手元で10年くらいは育てられるが、人間はそんなものでは済まない。 しかしこのことが人類をして肉親以外とも助け合ったり、分かち合ったり、コミュニケートし合うことが必須のことにした。つまり、グループ・村落・部落・種族・民族・国家……の単位の有機体で活動することで全体を進化させうるシステムを開発してきたとされている。
「産みの苦しみ」ってただのレトリックではなかった。

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