サンタフェ


もう10年以上まえになる、ニューメキシコ州のサンタフェに家族で行った。

「本当にクリスマスらしいクリスマスを味合いたくない?」というのが誘いの甘い言葉であった。
アーバカーキーで飛行機から降りて、レンタカーでゆるゆると登っていく。
だいぶ高地に上がっている。富士山で言えばもう五合目くらいかも知れない。
ここは元メキシコ領だったのでスペインの文化、アメリカン・インディアンの文化がブレンドされて一種独特なハイブリッド感がある。印象的なのはレッドペパーのクリスマスリース、道筋や建物におかれた行灯(ファロリートス)などかな……。いわゆるサンタフェ・スタイルの色の配し方もやるな〜って思う。ターコイス・ブルーの窓辺に溜息がでる。……これにトウモロコシの黄色が加わると、サンタフェ三大色が揃う。
教会のミサ。クリスマスキャロルのクルセード。インディアンクラフトの店々。インディアン部落。
両手に抱えきれなくて背中にも背負うほどのメモリーを持ち帰った。
いまでもそのものたちがほっこり温めてくれている。

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