<1871年のダーウインの風刺画>
チャールス・ダーウインの『種の起源』というのは「進化論」のなかで不動の学説と思っていましたが、遺伝子を組み込んだ「ネオダーウィニズム」や「定向進化」や「分子生物学」のアプローチなどさまざまな分野のいろんな学識が花盛りで、いまだに発展途上の学問なんですね。“神の御沙汰”を詳らかにするのもオオゴトなのね、やはり。「強いものが生き残ったのではない。賢いものが生き残ったのではない。変化に対応した者が生き残ったのだ」
これね、結構人口に膾炙しているけど、ダーウインの言葉じゃないから。ウソだから。
ダーウインの関心は「者=個」ではなく、「種」のことなの。絶滅する種と生き延びていく種がいるのはなぜ?ってシリアスに考えたのね。
兎は圧倒的に虎より弱い。しかし、「兎の種族」は世界中で繁栄していて、「虎の種族」は絶滅に瀕している。このあたりのことね。兎は変化して、虎は変化しなかったってことじゃないし。ま、有り体に言っちゃうと、「たくさん子供を作って多少目減りしてもとにかく次代への遺伝子をつなげていく」という繁殖成功!物語ね。
それにしても、ダーウイン自身が「あらゆる生物の中で進化論が一番あてはまらないのは人間だ」って言っていることは、驚いた。
「いかなる形においても、人間をサルに関連づけるものは何もない。人間は突然に今日の形に出現した」ってスミソニアン博物館の生物学者オースチン・クラークが言っているんだが、何これ?「有神的進化論」なの?
ボクたちはどこから来て、どこへ向かうのでしょうか?
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