詩とか……


──「詩はレトリックと音楽とを同時に表現するものである。この同時性があるからこそ、最上の詩句を口中にころがすとき、われわれはあんなに魅惑される。そして大事なのは、この場合レトリックは詭弁でも欺瞞でもないということである。むしろそれはロジックによってしっかり裏打ちされていなければならないし、……。
詩が文学の中心部に位置を占めるのは、単に発生が古いからではなく、それが文学の本質だからである。戯曲も批評も小説も、レトリックと音楽の同時的表現という性格を基本的に持っていなければならない」
 (丸谷才一:『袖のボタン』)

──「人間の言語は最初詩として生まれた」(ジャン=ジャック・ルソー)
……そうだろうなって素直に思う。


──「  普通の人は詩に無関心だ。だけどそれは詩が普通の人の思いに無関心だから。 (アドリアン・ミッチェル)
……普通の人は眼中にないのね……

──「私は詩人だと自分を考えるが、もしかすると私は詩そのものなのかもしれない」 (三島由紀夫)

……とにかく、凄いなあ〜このナルシズムが。






(完)






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