クリエィティブ脳 2022.10.01 05:23「クリエィティブ脳」というまだキチンと定義されたわけではない言葉がある。敢えて言えば、〝いままで常識と考えられていたことを、まったく別の新しい視点でとらえる脳〟と言っちゃってもいいのかな?
暗愁2022.06.08 01:50「暗愁」という言葉がある。“得体の知れない悲しみ”を表現するらしい。平安時代の知識層・文人墨客の間で盛んに使われていたと言われていて、近代に入っても、森鴎外や夏目漱石などが小説の中で使っていた。それが現代ではすっかり「死語」になってしまっている。その種の感情が日本には昔はあって今...
「私、女辞めたの」2022.05.25 00:4223歳の男性記者:誰のためのデザインをしているのか? 山本耀司:最初の頃は俺の中に理想の、実在しない女性がいた。その女性はどこかの丘の上に立っていて、遠くを眺めている。髪が風でなびき、タバコではなくシガーを吸っていて、かっこいいわけ。で、最後に「私、女辞めたの」と言う。最初は、そ...
岡康道回顧展 2021.10.25 08:46会社の先輩―後輩という枠は超えて、沢山話しをして来て、度々食事をして、ゴルフも何度も一緒にしてきた岡康道さんが63歳の若さで昨年亡くなった。 新型コロナで伸び伸びになっていたが、TUGBOARの主催で「岡康道回顧展」が青山「スパイラルホール」で10月20日―24日で開催された。 ...
飢餓海峡 2021.10.20 09:51 石川さゆりの『飢餓海峡』。 メロディだけ聴いているとさほどに感じられなかったのだが、改めて歌詞だけを取り出してみると、吉岡治の詞がもの凄い。 ♪ ちり紙につつんだ足の爪 後生大事に持ってます あんたに逢いたくなったなら 頬っぺにチクチク刺してみる&...
胡蝶の夢 2021.09.26 00:41「〝あぁ、世界が終わる〟と思った瞬間に、イモムシは蝶になる」 これを永らく荘子の言葉だと思っていたのだが、彼の言葉ではなく、アメリカのの女流作家バーバラ・ハインツ・ホーウエット(Barbara Haines Howett :Ladies of the Borobudur)のもので...
グラスの底についてくるコースター2021.09.13 12:07 「書き出し小説大賞」というものがある。この「書き出し小説」とは、〝書き出しだけで成立した極めてミニマムな小説〟と定義されている。その一行だけを審査対象にするという。ただしこの賞がどれほど権威のあるのかは、さっぱり分からない。 その36回(2013年)で秀作...
ドアが開くまで叩き続ける2021.02.01 15:41矢沢永吉が3歳のときに母親は蒸発。そして小学2年のとき、広島で被曝していた父親は早逝。以来親戚中をたらい回しにされ、生活保護を受けている祖母の元で極貧の少年時代を過ごした。小学5年生の時からさまざまなアルバイトを常時やり、中学時代にビートルズを聴き、「雷がドーンと落ちたくらい」の...
机の上に何もない人は頭の中にも何もない 2020.10.14 12:19「雑然としたデスクはその人の考えが雑然としている証拠だとすると、何もないデスクの持ち主はどうなるんだ?」(アルベルト・アインシュタイン) 私の机の上とか部屋とかいつも雑然としていて、親からもいつも口酸っぱく片付けるように言われ、心の乱れだとキツく言われてきた。少しも治ら...
文章盲2020.09.12 01:45 たまたま、中島梓の『ベストセラーの構造』(1983年「講談社」)を読んだ。 ▶︎中島梓:『小説道場』『美少年学入門』『マンガ青春記』ほか多数。この評論家・中島の小説家としてのペンネームが栗本薫である。▶︎栗本薫:『僕らの時代』『グイン・サーガ』シリーズ『魔...
自由律俳句2020.07.06 02:04 以前にも種田山頭火と尾崎放哉のことは採り上げた。↓ https://larchmontvillage.amebaownd.com/posts/6144880 ともに自由律俳句の奇才であった。この二人を育てたのが荻原井泉水。二人へ自由律へのきっかけを...