世界一痛い植物2022.09.28 07:40オーストラリアは、他の地域と全く異なる動植物が多く、大変興味深い大陸である。とはいっても訪ねたのはシドニーだけ。そこの「タロンガ動物園」で「カモノハシ」「ワラビ」「カンガルー」「コアラ」などと、インドネシアの「コモドドラゴン」を観たくらいのものだけど。 観たことはない...
クジラ522022.09.23 06:32鯨は歌を歌ってコミュニケーションを取る。彼らの言語が人間からすれば歌に聞こえるという方が正確なのだうけど。 一般のヒゲクジラ類が15~25Hzの周波数を使って、彼らの歌で互いに呼び交わすところを、なぜかこの個体だけがより高いピッチの52Hz(51.75Hz)の周波数で歌...
羽毛恐竜2022.09.22 10:19「恐竜は羽毛を持つことで鳥類として生き延びた」 ……という言葉を初めて聞いたときには相当に相当な衝撃でした。 「そうだったのか!!」って……。 春の庭先を訪れるあのメジロも絶滅した恐竜の生き残りなのか?
〝愛されていないかも〟の植物たち2022.07.22 01:38「蓼食う虫も好き好き」の蓼ってなんだとずっと思っていた頃があった。音の響きも漢字にもさっぱり馴染みがない。その割に文脈の中でよく使われる。 (最近は聴かないかも……)
雪虫2021.11.01 08:212005年だったと思うが、フジテレビ系列で倉本聰の原作・脚本で『優しい時間』というドラマがあったが、その第1話のサブタイトルが「雪虫」であった。舞台は富良野で近くを流れる空知川……「石狩平野」を作っている石狩川の最も大きい支流である。実は 私はその石狩平野の一角で生まれて育った。
胡蝶の夢 2021.09.26 00:41「〝あぁ、世界が終わる〟と思った瞬間に、イモムシは蝶になる」 これを永らく荘子の言葉だと思っていたのだが、彼の言葉ではなく、アメリカのの女流作家バーバラ・ハインツ・ホーウエット(Barbara Haines Howett :Ladies of the Borobudur)のもので...
人と花の文化的共生関係2021.07.05 07:12「人もまた、花との共生関係を選んだ種なのです。花とミツバチのような生存的な共生関係ではなく、言うならば、文化的な共生関係を結んだのです」 (猪子寿之) 人にとって、花は僅かな例外を除いては食べ物にもならず、衣服の素材にも、家や道具を作るのにも使...
レッサーパンダ2021.02.10 13:08政治周りの用語で「レッサー・イーヴィル(lesser evil)」という言葉があることは、以前にも書いた。lesserとは不可算名詞(定量じゃなく定性の)に対するlittleの比較級で、evilはbadよりずっと酷い「邪悪」。つまり「最悪よりはマシな悪」を選ぶということになる。 ...
ジャカランダ2020.06.24 11:04 ロスアンゼルスは基本的に砂漠のなかに、人工的に水を引き、緑の植栽をした街だ。もっと直裁に言えば、カネ掛けたところはグリーンで、カネ掛けてないところは茶褐色。樹木も乾燥に強いものが選ばれている。オーストラリアのユーカリとか、インドの胡椒の木やベンジャミン・ファイカスなど...
雨を感じられる人間もいれば、ただ濡れるだけの奴もいる2019.03.27 13:07フロリダはマイアミにいた。ここは基本的に避寒地だから7月のそのときはいわばオフシーズン。昼間の打ち合わせの時、一転にわかにかき曇り、強い風、雨、鋭い稲妻。相手の女性がキャーと怯える。ハリケーンなの?と訊くと、「ハリケーンなんてこんなヤワじゃない。これは毎日ご挨拶にやってくるスコー...
カリフォルニア・ワイルド・ポピー2019.03.21 00:28LAのダウンタウンにスタジオを持っているスエーデン人のフォトグラファーを訪ねたときのこと。大きな写真が何枚か飾ってあるのだが、濃いめの橙色がフレームいっぱいに拡がっている一枚に惹きつけられた。 「これは何?」 「カリフォルニア・ワイルド・ポピー」 &nbs...