神の慮り

『神の慮り(おもんぱかり』: 訳 神渡良平 


大きなことを成し遂げるために
力を与えてほしいと、
神に求めたのに
謙遜を学ぶようにと、弱さを授かった

より偉大なことができるようにと
健康を求めたのに
よりよきことができるようにと
病弱を与えられた

幸せになろうとして、
富を求めたのに
賢明であるようにと、
貧困を授かった

世の人々の称賛を得ようとして
成功を求めたのに
得意にならないようにと
失敗を授かった

人生を享楽しようと
あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと
いのちを授かった

求めたものは1つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた
  
神の意に添わぬ者であるにもかかわらず
心の中で言い表せないものは
すべて叶えられた
  
私はあらゆる人の中で
最も豊かに祝福されたのだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「詠み人知らず」なんだそうです。ニューヨーク州立病院の病室の壁に書き残されていたもの。
いまでは、銅板にちゃんと銘打たれて病院の廊下に 掲げられています。
「神の慮り」じゃ、原語のタイトルは“Amazing Grace”なのかなって思ったら、
“A  CreedFor Those Who Have Suffered”ってある。「悩める者への信条」かな。

ま、Creedが宗教臭い言葉だから「教義」が気持ちとしては近いのかも。
これを講演・講話に度々使ったり、歌にしている人もいるので、“詠み人知らず”さんは、

「もって瞑すべし」で、いいですか?


0コメント

  • 1000 / 1000

砕け散ったプライドを拾い集めて

ことば、いい話、ワロタ、分析・洞察、人間、生き物、身辺、こんな話あんな話、ショート・エッセイ、写真、映像……など