恐竜は羽毛を持つことで鳥類として生き延びた

【こんな話】

もうだいぶ前からなんだが、冬は小鳥たちの餌を置いてあげる。ひとつの餌箱にはパンくずとか穀類。もう一つの方は蜜柑を二つに切ったものを釘に挿しておいておく。
前者にはスズメ、シジュウカラ、キジバト、ヒヨドリ、カラスがくる。後者にはウグイス、メジロなど。

恐竜は羽毛を持つことで鳥類として生き延びた」という言葉がある。大隕石の落下で土ぼこりが太陽を隠し、氷期になり、恐竜が大絶滅したとき、羽毛を持って鳥類として遺伝子を繋いだのだという。でも、スズメやシジュウカラ、メジロなど可愛らしいのが、どうしても“恐竜の生き残り”なんて思えない。

このスズメがかつての十分の一くらいまでに数を減らしているという。日本全国でそうだという。身を守るためや餌の入手などが理由で、人間の近く暮らすことを選んだスズメだが、人間の家が文化的機能的になるに反比例してスズメにとっては住みづらく劣化してきているというのだ。この辺りでは一時はまったく見かけなくなったのだが、最近気のせいか少し数が増えてきたのかもしれない。今朝は餌箱の近くの細枝に7羽が留まっていた。
都会の空を飛ぶのが、飛行機、ドローンそして流言飛語だけっていうのはいかにも淋しい。地味なスズメやカラスでも、何も飛ぶ鳥がいない空よりはずっといい。

アメリカに鳥類史上最大の個数22億羽もいた夢のように美しい「リョコウバト」(上記)を、あたらその肉が美味なため食べに食べ、イギリスにまで輸出して、……ふと、ある日気がついたら絶滅していたという話を教訓にしようね。 われわれはスズメ一匹でさえ創れないのだから……。

 

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