デブのねじり込み座り 2022.10.22 11:23コロナ前のことではあったのだが、ほっそりとした華奢な感じの若い女性がその頃の悩みを語りだした。電車に乗っていると必ずと言っていいほど、〝デブの捻り込み座り〟の被害を受けるというのだ。多分、彼女がほっそりとしている分、彼女のサイドに隙間が出来易いのだと思う。到底ムリと思われる彼女の...
毒蛇は急がない2022.10.14 10:19 開高健がチェンマイの貴族の家に居候していた時のこと。 その殿下から「結論を早く出しちゃいけない」「人を早く判断しちゃいけない」ということを教えられた。そして続けて、昔からタイに伝わる諺の『毒蛇は急がない』を示してくれたという。 猛毒がゆえに、他の猛獣が手が出せずに遠巻...
〝愛されていないかも〟の植物たち2022.07.22 01:38「蓼食う虫も好き好き」の蓼ってなんだとずっと思っていた頃があった。音の響きも漢字にもさっぱり馴染みがない。その割に文脈の中でよく使われる。 (最近は聴かないかも……)
ライデンとシーボルト2022.05.27 01:18 1978年の日本が梅雨の季節に、オランダはアムステルダムから車で一時間くらいの学園都市ライデンに仕事絡みで訪れたことがある。この「ライデン国立大学」は王族の子弟も通学する由緒正しきキャンパスである。その片隅にフォン・シーボルトの胸像がひっそりと佇んでいる。
Over the hill 2022.05.04 23:33突然に思い出したのだが、アメリカ人と与太話をしている時に、ときどき出てくる言葉の一つがover the hill──。いわゆる「峠を越えた」ということだが、「最盛期を過ぎた」「盛りが過ぎた」「薹(とう)が立った」、そして時には(病気が)「峠を越す」の意味にも使う。
あり得ない!2022.03.02 13:22「ドイツ人が『い』という文字は文字としてあり得えない!」って怒っているんだが。この空間は一体どうした事だ?というのだ。キミたちのアルファベットにも、“i”なんて文字があるじゃないか?と言って、押し返そうとして、気がついた。我々は「い」を例え横書きでも、縦書きで読む気分があるので、...
雪虫2021.11.01 08:212005年だったと思うが、フジテレビ系列で倉本聰の原作・脚本で『優しい時間』というドラマがあったが、その第1話のサブタイトルが「雪虫」であった。舞台は富良野で近くを流れる空知川……「石狩平野」を作っている石狩川の最も大きい支流である。実は 私はその石狩平野の一角で生まれて育った。
岡康道回顧展 2021.10.25 08:46会社の先輩―後輩という枠は超えて、沢山話しをして来て、度々食事をして、ゴルフも何度も一緒にしてきた岡康道さんが63歳の若さで昨年亡くなった。 新型コロナで伸び伸びになっていたが、TUGBOARの主催で「岡康道回顧展」が青山「スパイラルホール」で10月20日―24日で開催された。 ...
バンジョー2021.10.16 11:59何度かここでも紹介したことがあるHMという名のアメリカ人の友人がいる。彼は英語の表現で“He is gifted“と言われる種類の才能豊かなヤツだ。 名門ペンシルバニア大学のビジネス・スクールである「ウオートン・スクール」を出ている。(トランプ元大統領もここへ入っているが、どうや...
グラスの底についてくるコースター2021.09.13 12:07 「書き出し小説大賞」というものがある。この「書き出し小説」とは、〝書き出しだけで成立した極めてミニマムな小説〟と定義されている。その一行だけを審査対象にするという。ただしこの賞がどれほど権威のあるのかは、さっぱり分からない。 その36回(2013年)で秀作...
9/11を忘れない2021.09.12 03:26 ■今朝7時くらいからの「clubhouse」を聞いた。こんな朝早くは珍しいのだが。 アメリカをベースにした人たちのルームで「9/11を忘れない」であった。2001年のことだったからもう20年も経っている……。 そのなかで、NYCのMimiYamazakiさんの語り。と...