【こんな話】
ゲーテの一生ってずっと片思いの一生だったのかしら?
『若きウエルテルの悩み』は全き自分のことで、ウエルテルを“身代わり地蔵”にして自殺させて、ゲーテ自身は辛うじて生き残った。
後年、『親和力』という著作のなかで、
「情熱は欠陥であるか美徳であるか、そのいずれかだ。ただどちらにしても度を越しているだけだ。大きな情熱は望みのない病気だ。それを癒しうるはずのものが、かえってそれをすこぶる危険にする」
などとシタリ顔っで言っておいて、90歳のときに19歳の女性を口説いて、きっぱりと断られている。
望みのない重篤な患者であった。
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