貧乏で虚弱でブ男だった
「わたしは金がなかったし、虚弱だったし、顔立ちがかわいらしいわけでもなかったし、人気もなかった。慢性的に咳がでたし、臆病者だったし、くさかった。……成功者などに、とうていなれそうにもない、といった確信がわたしの心にしたたかにしみこんだため、おとなになってからずっと後までも、わたしの行動はその影響を受けたくらいだ。三十歳になるまでは、わたしはどんな大事業を思い立っても、それはきっと失敗に終わる、という仮定、いやそれどころか、私の寿命はあと2,3年しかもたないだろう、という見通しのもとに、いつも自分の生活設計を考えていたのだった」
砕け散ったプライドを拾い集めて
ことば、いい話、ワロタ、分析・洞察、人間、生き物、身辺、こんな話あんな話、ショート・エッセイ、写真、映像……など
0コメント