https://www.youtube.com/watch?v=HkOMiA_uGso
♫Tom Traubert Blues♫ ※⇧緑色のhttpsをクリックしてください。
出会い頭に鉢合わせした曲なんだが。「なんだこれ??!」だった。
ダミ声というのかカスレ声というのか、要するに悪声。呪いの言葉を唸っているようだが、何にも聞き取れない。〝酔いどれ詩人〟の異名を持つTom Waitsだった。
とにかくrockだ。
ただ一つ聞こえるのはWaltzing Mathildaというフレーズのみ。オーストラリアの第二国歌と言われているんだが、「放浪者が沼の畔にいて迷った羊を捕まえたが、警官に捕まりそうになって逃げて沼に沈んだ」という惨めな内容であったのか!って今更ながらに発見。てっきり「ワルツ」って思っていたが、「彷徨う」方のwaltzだったのか。
彼はこのWaltzing Mathilda(「毛布ひとつを束ねて放浪」という豪俗)を「放浪者」のメタファーに使っているという。とにかくこのTom Traubert Bluesはトム・ウェイツの代表曲で、そして、いい曲の証拠に恐るべき数のアーチストにカバーされている。
ところで、この「トム・トラバート」って誰?って思ったら、ウェイツのダチで牢屋で死んでしまったんだと。その彼に捧げたっていう。どこまで行っても、沼のようなぬかるみです。
とにかく、Waltzing Mathildaが頭蓋骨のなかをずっとエコーしています。
(詞)※「得意楽器はヴォキャブラリー」ってTom Waitsは言っている。
疲れ果ててケガしちまった
月が出てたからなんて言わねえよ
今になってツケがまわってきただけさ
明日会おう なあ フランク
2ドルばかし貸してくんねえか
またフラッと旅に出るんだ
ウォルチング・マチルダさ
おまえも俺と一緒に行かないか
俺は行き止まりに迷い込んだ罪のない犠牲者
ここいらの兵士たちにはもう飽き飽きさ
誰も英語をしゃべらないし
なにもかもめちゃくちゃさ
俺の靴もすっかり濡れちまったよ
フラッと出て行こう へべれけでな
おまえも俺と一緒に行かないか...
犬は吠え タクシーが停まってる
ヤツらも俺にできることがあるのにな
俺を刺してくれってお願いしたら
俺のシャツを破きやがった
だから今夜 俺はやめてくれって頼んでるのさ
オールド・ブッシュミルを煽ってふらふらだ
窓に映る おまえのシルエットに
おまえは短剣を突き刺したんだ
そして旅にフラッと出るんだ
へべれけなままで
おまえも俺と一緒に旅に出ようぜ
何度もキスした聖クリストファーのペンダントを
失くしちまったよ
知ってるのはスロット・マシーンってことさ
他には 一匹オオカミの中国人
冷酷にぶら下がる看板
ストリップショーの女たちがご存じってとこか
行こうぜ
フラッと歩いていくんだ
千鳥足だけどな
おまえも俺と一緒にどうだい
(後略)
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