世界一痛い植物2022.09.28 07:40オーストラリアは、他の地域と全く異なる動植物が多く、大変興味深い大陸である。とはいっても訪ねたのはシドニーだけ。そこの「タロンガ動物園」で「カモノハシ」「ワラビ」「カンガルー」「コアラ」などと、インドネシアの「コモドドラゴン」を観たくらいのものだけど。 観たことはない...
〝愛されていないかも〟の植物たち2022.07.22 01:38「蓼食う虫も好き好き」の蓼ってなんだとずっと思っていた頃があった。音の響きも漢字にもさっぱり馴染みがない。その割に文脈の中でよく使われる。 (最近は聴かないかも……)
ライデンとシーボルト2022.05.27 01:18 1978年の日本が梅雨の季節に、オランダはアムステルダムから車で一時間くらいの学園都市ライデンに仕事絡みで訪れたことがある。この「ライデン国立大学」は王族の子弟も通学する由緒正しきキャンパスである。その片隅にフォン・シーボルトの胸像がひっそりと佇んでいる。
人と花の文化的共生関係2021.07.05 07:12「人もまた、花との共生関係を選んだ種なのです。花とミツバチのような生存的な共生関係ではなく、言うならば、文化的な共生関係を結んだのです」 (猪子寿之) 人にとって、花は僅かな例外を除いては食べ物にもならず、衣服の素材にも、家や道具を作るのにも使...
風に揺れる花2020.09.20 02:04「もしこの世の中に、風にゆれる『花』がなかったら、人の心はもっともっと、荒んでいたかもしれない。……」(中原淳一:『美しく生きる』)そう思う。随分と彼らに癒されてきたと思っている。ヒールされただけではなくエンタテインもされてきた。日本にloveという単語が入って来たときに、それに...
ジャカランダ2020.06.24 11:04 ロスアンゼルスは基本的に砂漠のなかに、人工的に水を引き、緑の植栽をした街だ。もっと直裁に言えば、カネ掛けたところはグリーンで、カネ掛けてないところは茶褐色。樹木も乾燥に強いものが選ばれている。オーストラリアのユーカリとか、インドの胡椒の木やベンジャミン・ファイカスなど...
花も実もある2019.12.01 08:29植物と付き合ってきての一般論で言えば、「花が綺麗なものは実がしょうもなく、実の綺麗なものは花はショボい」。そうか……「花も人間も人生のどこかでは目立ちたい」……だよなぁって思っていた。そして、願わくば「花も実もある人生」を……と。だが、そんなのはこちらの勝手読みに過ぎなかった。き...
貧乏草2019.05.10 13:17(ハルジオン:キク科)この植物には「貧乏草」という俗名があり、家人はこれを庭先に見つけると、「貧乏になるから……」と言ってすぐに引っこ抜いていた。北アメリカ原産ながら、可愛いらしいところが十分にあるこの植物に、なぜこんな俗名がついたのだろう?さらに追いかけて、「この花を折ったり、...
桜の樹の下には2019.04.05 12:18ソメイヨシノの桜前線が北上し、全国を席巻している。これは奈良県、「本郷の滝桜」。とりわけ、こういう桜を見ると〝狂女の情念〟を感じてしまう。そんなとき、梶井基次郎の『桜の樹の下には』読んで、そうなのか……そうかもしれない……って思った。「桜の樹の下には屍体 が埋まっている! これは...
コーラル・ビーンズ2018.12.31 08:59「コーラル・ビーンズ」というネーミングなんだという。どの豆だってジェムストーンっぽいところがあるが、これは「珊瑚」を磨いたもの。永らくファイルにあった画像だが、改めて調べてみると、Erythrinaという学術用語らしきものに突き当たり、つまり「デイゴ」というマメ科植物だという。沖...
美瑛。しばれる。2018.11.25 11:32友人が車で札幌から富良野へ連れて行ってくれた。そう、ラベンダーの咲く頃、「富田ファーム」へ。ラベンダー畑を見ながらラベンダー色のソフトクリームを食べた。その足で美瑛へ向かった。「四季彩の丘」……色とりどりの花のカーペットがひろびろと続く。それが今はゆっくりと眠りに就いている。TS...
小鬼百合2018.07.06 23:36もう15年以上前、北海道の友人から高級食材の「百合根」を贈って貰った。ただ、家人がこの食材の調理法に暗く、もたもたしているうちに、発芽してしまった。それを庭の一隅に植えた。それ以来、初夏にはこのオレンジ色が庭中に散乱するようになった。その贈ってくれた友人に写真を送ったら、「ほほう...