忘れられた巨人

フィットネスクラブの帰り道にある本屋をぶらりと寄った。
カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』を見かけてパラパラしていたら、
「グレート・ブリティン島の先住民のケルト族のブリトン人と
侵略民族のゲルマン族のアングロ=サクソン人の確執をベースにした小説」だという。
あらら、好物なのだこういう民族の興亡みたいな種類が。
すぐに小脇に携えて、キャッシャーへ歩み寄る。本屋に入って一分以内。

「日頃から本屋にいる人たちがベストセラーを生み出すわけじゃない。
年に一冊しか本を読まない人が買うのがベストセラーを生む」
という言葉をどこかで聞いてから、いわゆるベストセラーを買うのは憚って来た。

 だが、あれだ……「ノーベル文学賞」というのはどの作品にということを明確にしない。
作家に対しての授賞なので、幾分は〝罪の意識〝からは距離がある。

それにしても彼が執筆から脱稿するのに10年掛ったというこの本。
私は何日で読めるのかな?

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