【ショートエッセイ】
人がいろいろであるように、女もいろいろだよね。
染み入るように優しい女(ひと)もいるだろうし、惜しみなく愛を与えてくれる女もいるだろう。もちろん、彼女たちに操られたり、騙されたり、足蹴にされた事も少なくはない。
……だが考えてもみてよ。この世に男だけしかいないと、なんとも殺風景で味気ないものになることかって。媚とか思わせぶりとか色香とかニュアンスとか曖昧模糊さとか嫉妬とか薄情さとがさっぱりなくなっては無味乾燥だし、住みづらくさえなる。
女性に翻弄されたり深手な傷を負ったりすることも含めて、それらはこの世に棲まわせて貰っている「家賃」だと思えばいいんじゃない? あ、アミューズメントパークへの「入場料」かもしれない。
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