占う未来

【wording】

「私の下宿の七十の婆さんは、夜になると古めかしいフロアスタンドの下ですり切れたトランプで、占いを何時間もしていた。七十にしてまだ占う未来があるのだ」 
 (佐野洋子:『ヨーコさんの言葉』)

洋子さんは絵本作家でエッセイスト。
『100万回生きた猫』が代表作。
谷川俊太郎さんと結婚していたこともある。

ムサビを出てから白木屋へイラストレーターとして入社。
ベルリン大学にてリトグラフを学ぶ。
……その時の下宿の管理人のおばあさんの描写。

洋子さん、72歳で乳がんで死去。
70で2年の未来であった。


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