自分で吹かなきゃ誰も自分のためにホラ吹いてくれない

【こんな話】

イソップ寓話』の「ほら吹き男」やドイツ貴族の『ほらふき男爵の冒険』などがありますが、
世界で一番「法螺話」が好きな国民はアメリカ人だと思います。
彼らは「トール・テイルズ」というジャンルを持っており、それをわれわれの「法螺話」と理解してもいいらしいのです。
西部の開拓民や猟師、また当時唯一の交通機関であった河川の船乗りたちの間で語り継がれ愛好された英雄譚×バカ話のようなもの。そこには「ダニエル・ブーン」「デイビー・クロケット」「ジョニー・アップルシード」などの開拓時代の幾多の英雄が犇いています。
東北部のヤンキーのシニカルなユーモアと対照的なこの「ほら話」のユーモアは、アメリカ人の性格やユーモアを規定するうえで重要な要素となっているし、アメリカの近代文学の源流の一つでもあるようなんです。

それあるか、……

”If you don’t blow your own trumpet, no-one will blow it for you.”

「自分で吹かなきゃ誰も自分のためにホラ吹いてくれない」

ってアメリカ人はよくいいます。 

それにしても、日本人は「法螺貝」を吹くのですが、アメリカ人は「トラペット」を吹くのですね。

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