巨人の肩の上に立つ

【wording】

科学者アイザック・ニュートンが1676年にロバート・フック(自然哲学者)への手紙に記されたフレーズ。

「 もし私が遠くのかなたを見渡せたとしたならば、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです」
(If I have seen further it is by standing on ye sholders of Giants.)

ここでいう「巨人」とはもちろんメタファーで、「人類の叡知」や「人類の学問の積み重ね」などと考えればいい。新たな発見は、それ以前になされた発見があったために行うことができたという、科学の本質を表した言葉として西洋社会では有名なもの。 

このフレーズ、ニュートンの謙遜と自負が共にあるという感じはする。
そのあたりの市井の人では巨人の肩までは登りつかないのだから……。

 ただし、このフレーズを最初に用いたのは12世紀のフランスの哲学者、シャルトルのベルナールとされる。

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