【こんな話】
蒟蒻(こんにゃく)が食卓に出てきた時に、妙に生臭いこれを食べながら、いつも思うのだが。
よっぽど飢饉で何も食べるものがなくなったときに、勇気あるヤツがトライしたのだろうな。
でも口にするまでが手順が多い。知恵や工夫もいる。
①コンニャクイモは収穫まで三年かかる。
②イモに毒性があるのでそのまま食べられない。
(何人かが犠牲になったのだろう)
③ 粉にして灰と混ぜて毒抜きして固めて食う(どこぞの知恵者が…)
④ でもカロリーゼロで栄養はない。腹はふくれない。
⑤味がしみず、料理しにくい。食感を楽しむに近い。
いったいなぜわざわざこんなメンドーなもん食べようと思ったのか?
「何にいいの?これ」
「お腹の中をきれいにする」
「本当かなァ?」
……この会話がかれこれ40年ほど繰り返されている。
蒟蒻は誠にヘンテコリンな食べ物です。
消化出来ない上に味がありません。
多くの食品が酸性の中、蒟蒻は珍しくアルカリ性食品です。そのPHは高く、食べ物とは思えません。日常的に食べているのは日本だけです。
蒟蒻は多年草植物で、写真のようなグロテスクな花を咲かせ、悪臭を放ちます。 そのため、ヨーロッパでは「悪魔の舌」と呼ばれています。
この親戚の「ショクダイオオコンニャク」の花は大きく、もの凄い腐臭を放つ。「死体花」とも呼ばれている。つまりそういうものが腐乱した臭いです。
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