サン=テグジュベリはこれを叩き台にして、『星の王子さま』を書いたんだなって思わせる『人間の土地』。(特に6章:「砂漠、7章:「砂漠の真ん中で」)
そのなかのエピソードの一つ。
サハラ砂漠の不帰順族であるベルベル人はときとして捕虜の白人を虐殺する。それは憎悪のためというより、むしろ軽蔑のためだった。彼らのその誇りというのは自分たちの実力過信によってであった。
サン=テグジュベリ は彼らを飛行機にときどき乗せてやった。それは、彼らの自負心を殺ぐためである。
彼らをセネガルへ連れて行ったとき、生まれて初めて樹木を見て、感極まって彼らは泣いた。
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