ロスアンゼルスは基本的に砂漠に人工的に作られた街である。だが気候風土までは人間の手でなんともすることはできず、依然として砂漠のままである。
会社から戻り、シャワーを浴びる。えっ!と思うほど素早く乾く。ここへ頭からTシャツを着る。なんという心地よさ。恥ずかしながら、この時初めてこの衣装が「人間が考え出したなかで、一番気持ちのいい着るもの」といわれている意味の本当を理解した。
日中は摂氏40度に迫る気温になりながら、真夏でも日が沈むと同時にグーンと気温が急降下し、オープンエアのレストランなどに行く時はジャケットを持っていかないと寒い思いをする。
日中の温度は確かに高いのだが、湿度が低いせいなのか、日本の夏のような湿気による〝ウダルような暑さ〟は感じない。
市内ミッドウイルシャーの我が家では4年間1度もエアコンを使ったことがない。
ゴルフで汗を掻いたことも記憶では1度しかなく、通常は汗になる前に蒸発して、塩の結晶になって頬にこびりつく。
それもこれも砂漠性気候が齎したものである。
しかし、この極端に乾燥した気候は肌にはよくない。肌が乾いてぴりぴりとする。特に女性にはクリームが必需品になる。
何のことはない。世界的に定評のある日本女性の肌の良さというのは、日本の湿気の高さと大いに関係しているのだ。
嫌われ者の湿気は、つまりは天然のモイスチャーライザーだったんだね。
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