雪よ林檎の香のごとく

【wording】

君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
(北原白秋)

 「北原白秋が90年前に不倫をしてね、監獄に入っちゃったんですけれど。そのときにこの歌を詠んだ。女が泊まって帰る翌朝に雪が降っていたという内容で、どこにも不倫だって書いてないんだけれども、その背後には恋愛のテンションの高さがすごくあって。90年前のものでも、恋愛の秀歌として残るわけです」     ( 穂村弘 /歌人)

※どこにも書いてないだと?〝朝帰す〟って言ってんじゃない?帰りたくない彼女を帰すんだよ。それは道ならぬ恋ということ。
それと、「女」って呼び方なに?「その女性」とか「その人」とか言えないの?穂村弘。白秋だけで恋愛していたわけではない。
あのね、林檎の香って彼女の移り香かもしれないじゃないか?わかる?

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