Hello World Again! 2019.04.14 02:24今現在アタランタ近郊のオーガスタ・ナショナルGCで「マスターズ」をやっている。明日が4日目。(上記はNo.12ショートホール) ここへ1995年に観戦しに行った。足を踏み入れて分かることがある。ここはゴルファーが自分の芸をお披露目する〝舞台〟なんだなって実感できる。ゴルファーに生まれたら、死ぬまでに一度はプレーしたいと憧がれる対象だなって。一年のほとんどをこの4日間のためにだけ使うゴルフコースが他にあるか?加えて、様々な工夫。例えば、コースに色とりどりの花……アゼリアとかマグノリアが咲き乱れているが、これらの足元には温冷水パイプが埋め込まれていて、それで4日目に満開で咲くように操作している……などなど。その時はちょうど鳴り物入りのアマチュア・ゴルファーのタイガー・ウッズが初出場だった。19歳くらいだったと思う。確かに黒人の風貌なのだが、体つきはほっそりとしてアジア人の血を感じさせた。(今では鍛え上げて。そんな面影はないのだが……)ただ、その当時から飛距離はものすごく、ドライバーだと、一緒に回っていたオーストラリアの〝シャーク〟グレッグ・ノーマンの止まった球を越して、その先30ヤードは行く。観客は皆目を剥いてそして歓声をあげていた。翌1996年大学を中退してプロ入り、そして伝説的ナイキのコマーシャルである。https://www.youtube.com/watch?time_continue=41&v=qSRzdXshLow『この国アメリカには肌の色が理由で 私がプレイすることを許されていないコースがまだあります。 Hello World! わたしにはまだプレイする資格はないのですか? 私の準備は整いました。次はあなたが準備する番です。』 こういうデリケートで論争の起きそうなことを言っておいて、翌年の1996年の「マスターズ」に何事もないように優勝。まだ21歳とちょっと。すでにその歳で「伝説」となる。……それが不倫、交通事故、離婚……と不始末が続き、「なーんだ、ただの〝女好きの寅さん〟か」に成り下がった。世界ランキング1位を続けていた男が、1200位まで急落下するという惨状。昨年夏、LAのリビエラCCでプレイしたあと、メンバー氏との雑談で、「アメリカではすっかりゴルフ人気が落ち込んでね。特に若い人にね」「へ?なぜですか?」「用具が高い。時間が取られるなどですが……」「ですが?」「一番の原因はタイガーが弱いからですよ。 ただのダメなおじさんになっちゃったから……」逆に凄いって思った。一つの産業を一人の男のパフォーマンスが握っている!その男が今「マスターズ」で好位置につけ、文字通り虎視眈々とグリーンジャケットを狙っている。タイガー・ミラクルが炸裂したら、どういう熱狂が起きるか予測できない。Hello World Again!0コメント1000 / 1000投稿2019.04.14 11:30散る桜残る桜も散る桜2019.04.11 13:07バイク乗りだけがなぜ犬が車の窓から顔を出すか知っている砕け散ったプライドを拾い集めてことば、いい話、ワロタ、分析・洞察、人間、生き物、身辺、こんな話あんな話、ショート・エッセイ、写真、映像……などフォロー
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