幼態成熟2019.11.24 11:02小学校に入学したときその女の子と同じ組であったという。私がその子を「可愛い、可愛い」と言って抱き締めて離さなかったらしい。その事で担任の先生からお袋が厳重注意を受けたことを随分後になって聞かされた。その子はごく近所の女の子だった。でもその頃は男の子と女の子が混じって遊ぶことはなか...
こんな人生、何のために?2019.11.20 10:40【wording】「あるべき姿のために戦わないで、人生に折り合いをつけて生きていた人は死ぬ時、『なぜ死ななければならないんだ!』と言うのではなく 、『こんな人生、何のために生きてきたんだ!』と言って死んでいく」この凄みを帯びて光るハンティング・ナイフのような言葉の出典を散々探した...
あなたのためなら死んでもいい2019.11.16 01:58明治維新で開国して欧米の文明が怒涛のように日本に流入してきたときに、その当時の教養人が欧米概念語を次々と「和製漢語」に翻訳し、そのことが彼らの社会、文化、政治、経済(これらも「和製漢語」そうだが……)などを日本人がキャッチアップする速度を高めたてくれた。「民主主義」「芸術」「科学...
タピオカもしくはキャッサバ2019.11.13 13:39今はもう最盛期はすぎたのかな……女子高生が群がっていた「タピオカ」のドリンク。これって「キャッサバ」という芋から作るんだけど、これは日本ではあまり馴染みがない。
陰翳礼讃2019.11.07 13:19(鎌倉・明月院)谷崎潤一郎がエッセイ『陰影礼賛』で、「……こうした時代西洋では可能な限り部屋を明るくし、陰翳を消す事に執着したが、日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用する事で陰翳の中でこそ生える芸術を作り上げたのであり、それこそが日本古来の芸術の特徴だ」と書いている。 日本の社会...
空蝉2019.11.04 08:15物置の裏手で滅多に行かないところに、網戸が放置されているのだが、そこに4匹の「空蝉」。蝉は地中で幼虫時代を木の根からの樹液を吸って過ごす。それも9年とか13年もの長い間。そして地から這いずりでて、最後の脱皮で空を飛ぶ。残された抜け殻が「空蝉」。そして慌しく異性を求め鳴き、卵を産ん...
学生のうちしか遊べない人生2019.11.04 01:39保育園の卒園式で、クラス担任の保育士さんが、「先生は保育園に通ったことをほとんど覚えていません。そのあと、たくさん楽しいことがあったから。みんなも、先生のことを忘れるくらい、楽しい人生を送ってください」という話をしてくれた。卒園児が理解したかどうかはわからないが、付添人の私の胸に...