デブのねじり込み座り 2022.10.22 11:23コロナ前のことではあったのだが、ほっそりとした華奢な感じの若い女性がその頃の悩みを語りだした。電車に乗っていると必ずと言っていいほど、〝デブの捻り込み座り〟の被害を受けるというのだ。多分、彼女がほっそりとしている分、彼女のサイドに隙間が出来易いのだと思う。到底ムリと思われる彼女の...
クジラ522022.09.23 06:32鯨は歌を歌ってコミュニケーションを取る。彼らの言語が人間からすれば歌に聞こえるという方が正確なのだうけど。 一般のヒゲクジラ類が15~25Hzの周波数を使って、彼らの歌で互いに呼び交わすところを、なぜかこの個体だけがより高いピッチの52Hz(51.75Hz)の周波数で歌...
ライデンとシーボルト2022.05.27 01:18 1978年の日本が梅雨の季節に、オランダはアムステルダムから車で一時間くらいの学園都市ライデンに仕事絡みで訪れたことがある。この「ライデン国立大学」は王族の子弟も通学する由緒正しきキャンパスである。その片隅にフォン・シーボルトの胸像がひっそりと佇んでいる。
サンタクロース村2021.12.19 09:56「サンタクロース」のモデルは小アジアの……現在ではトルコ領土でエーゲ海に面したミュラ(現在の地名はデムレ)で、〝ミュラの聖ニコラス〟と呼ばれた司教が通説になっている。↑なのに、そこからは遠く離れたスカジナビアのフィンランドでは、ロシアとの国境を接しているラップランドと呼ばれる高原...
感謝祭2021.11.12 03:09■1980年代半ば、ボストン近郊のケープ・コッド湾のプリマスに来ていた。ピリグリム・ファーザーズ(清教徒)たちが〝ミルクと蜜〟のような夢を積み込んだ「メイフラワー号」で新大陸を目指して辿り着いたところがここだった。アメリカの「聖地」の一つ。 11月だというのにように凍えるように寒...
9/11を忘れない2021.09.12 03:26 ■今朝7時くらいからの「clubhouse」を聞いた。こんな朝早くは珍しいのだが。 アメリカをベースにした人たちのルームで「9/11を忘れない」であった。2001年のことだったからもう20年も経っている……。 そのなかで、NYCのMimiYamazakiさんの語り。と...
ドアが開くまで叩き続ける2021.02.01 15:41矢沢永吉が3歳のときに母親は蒸発。そして小学2年のとき、広島で被曝していた父親は早逝。以来親戚中をたらい回しにされ、生活保護を受けている祖母の元で極貧の少年時代を過ごした。小学5年生の時からさまざまなアルバイトを常時やり、中学時代にビートルズを聴き、「雷がドーンと落ちたくらい」の...
混浴2021.01.19 10:57 『逝きし世の面影』(渡辺京二)という本がある。 近代に日本へ来た異邦人による文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を問おうというものである。 淫するばかりに、時計の針をひたすら巻き戻すのは結構気持ち悪いのだが……。
落ちてゆく男2020.12.29 10:50「フォーリングマン」って言うのだそうだ。2001年9月11日だから、もう19年も経ってしまっている。 翌年の2002年にはWTC跡地の「グラウンド・ゼロ」とそこに建てられてあった「鉄の十字架」も見ている。だが、なぜかこの「落ちる男」は初めて見た……と思う。「フォーリング...
落雷 2020.08.01 11:41「20代でかっこよく、30代で強く、40代で財産を持ち、50代で賢くなければ、つまりその人生は何でもない」 イギリスの俚諺だ。「スロットマシーンでジャックポットが4連続しなきゃダメか。そんな者いるか!?」と思った。ま、考えればイギリスのブラックなユーモアで言っているわ...
花嫁の付添人2020.05.12 01:10 アメリカ人と「フロンティア・スピリッツ」ってセットのようだ。現にアメリカの歴史学者が……「アメリカ人の知性の著しい特徴は辺境のお陰である」 (フレデリック・ターナー: 『アメリカ史における辺境』) と言っているくらいだ。 この「辺境」=「フロンティア」って、...
骨信仰2020.03.06 12:47故人が仏式で自分が親戚以上であるならば、大概の場合は、斎場(火葬場)に立ち会う。一時間ほどで焼き上がる。親族たちが待つところへまだ余熱を放つ骨になった遺体が披露される。その係員が必ず言うのが、「立派な骨ですね」とか「しっかりしてますね」だ。ここでいつも失笑しそうになる。“骨になっ...