【wording】
映画俳優のジェームズ・ディーンが交通事故で亡くなったのは、1955年、彼24歳の時。
『エデンの東』、『ジャイアンツ』、『理由なき反抗』と、たった数作でスターの地位に上り詰めた俳優のあまりにもアッケなさすぎる突然の死だった。
この死に感想を求められた当時30歳の三島由紀夫は、『夭折には資格がいる』とのたもうた。
三島24歳での作品『仮面の告白』のときに、すでに彼の“夭折美学”がちらちらと見え隠れしているので、「オレはジクジク忸怩と生きている。その資格が……うむ」と思ったのかどうか?
そして、夭折と呼ぶには辛い45歳のとき、市ヶ谷で割腹自殺した。サーベル・タイガーが勝手に伸び続ける剣歯を我が腹に突き立てるように滅んだ。
はい?ワタクシですか?
馬齢をバームクーヘンのように重ねております。
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