(写真:ウエリントン公爵=アーサー・ウェルズリー)
【wording】
「馬小屋で生まれた者がすべて馬であるわけではない」
(アーサー・ウェルズリー)
ウエリントン公爵のキリスト教の宗派は知らないが、救世主のキリストをおちょくるかな?
サッチャーが首相の頃、ロンドンのホテルで、Spitting Image (ITVで放送:1996年に終了)という番組を観て度肝を抜かれた。マペットショーではあるのだが、このマペットたちはサッチャー首相、米レーガン大統領そして英国女王までもカリカルチャーされていた。その誇張はものすごくグロテスクで下卑たものだった。さらに劇のなかで、サッチャーとレーガンがいきなりぶちゅ〜と濃厚なキスをする。 これがイギリス人の諧謔精神というかブラックユーモアの腰の据わり方を感じた最初の経験だった。
ユーモアというのは黒くて当たり前、黒くなきゃユーモアじゃないと思っているのがイギリス人だ。むしろ、どれほど黒いかを競う〝知的格闘技〟という捉え方だろう。この思いっきりブラックな〝ユーモアが分かる〟とか〝ユーモアセンスがある〟ということがイギリス人にとってのプライドの重要な部分である。
「なにを言われても頭に来ない競技をしているようだ」と言った日本の人がいます。我慢だけではなく、それをさらに「底意地の悪い性悪な混ぜっ返し」ができれば上々。それが彼らの「ユーモア」の定義だと思っていい。
さて、「ワーテルローの戦い」でナポレオン軍を打ち破り、伝説の人になったウェズリーは、イギリスの首相を二度までも務めた。彼はいまだに何かと確執のあるアイルランドの出身。同時に多くのアイルランド人同様にブラックユーモアを愛する人でもあった。
「30歳まで童貞独身で 仕事は最底辺の大工見習い 。それでも一発逆転した先人だっている。諦める事はない」
これも好きですが、「詠み人知らず」なんです。 多分、日本人の手になるもの。
そのウェルズリーもシッペ返しを受けていたというお話し。
写真でわかるように、彼は見事な「鷲鼻」です。
で、つけられた渾名が「ノズィ」:nosy……!
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