カネで幸福は買えない。だが、そこへ横付けするボートは買える


 



カネで幸福は買えない。だが、そこへ横付けするボートは買える

 というのをどこかで読んで、ふむふむ……そうかも知れないなと思っていた。 それが、

 「カネで幸福は買えない。だが、全く同じ意味合いであるボートは買える

 と直截に切り込んでこられては、あらら、【幸福=ボート】という等記号なんですか?と突っ込みたくなる。(※冒頭のイラスト)
まあ、 ボートと言っても、淀んだ水溜りに浮かんでいるボートなんかじゃなく、「キャビン・クルーザー」などと称されるものね。弾けるような姿態を水着に押し込んだ女を乗せて、外洋に出てのトローリングでマグロなんぞを釣ったりするんだよね、知らんけど。

 まあとにかく、日本では外車を手に入れるくらいの感じで、「ボート」を手に入れたがるアメリカの男たちが多い。
大きな犬を二匹飼って、大型4DWに彼らを載せて走るのが結構なソーシャル・ステイタスになっている。その次の次くらいの段階が〝港に係留の権利を買って、そこにでかいボートを浮かべる〟事らしいのだ。

 冒頭の写真はノートブックの表紙に載っているアフォリズムって言っていいのかも。アメリカの「お土産ショップ」でこういう手合いのノートブックとかマグカップが多い。
 「頭のいい奴との論争は凄く大変だ。疲れる。だが、バカには絶対的に勝てない。無駄だ止めろ!」
 などというのもある。日本では昆虫図鑑の表紙かと思うような小学生向きのノート以外に、〝主張している〟ノートは見かけない。

 このboatの代わりに、coffeeになったりdrinkになったりしているのもある。これまた、グーン!と随分安っぽい「幸福」なんだが、われわれにはこれくらいにしておいて貰いたい。 おねげいでございますだ、代官様! 

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