恩送り2018.03.30 14:27【いい話】劇作家として有名な井上ひさし(1934-2010)は、不遇な幼時期を過ごした。井上は、幼い頃、父と死別し、義父の虐待を受ける子どもだった。貧しさのため母に手を引かれて児童擁護施設に預けられた井上は時々、不良少年と付き合い、中学生になると店で物を盗んだりもした。ある日、彼...
散る桜残る桜も散る桜2018.03.30 06:36散る桜残る桜も散る桜 (古句)これを良寛和尚の辞世だとする説はあるが、その記録はない。この古句がすでにあって、良寛の辞世の句として相応しいとしたものでろう。……というか、桜の生と人の生とを重ね合わせにする日本人のクセは、そんなに古くからあったということなんだ...
バター好きの虫2018.03.28 10:48【wording】人生には虚を衝かれる事が往往にしてある。butterflyという言葉の由来がbutter+flyだというではないですか!エエッ〜!!そんな足し算をしたことがないですよ。つまり、〝バターを盗む飛ぶ昆虫〟から来ている。蝶はバター好きなのですが、同じく魔女もバター好き...
儚いオス2018.03.27 13:51【こんな話】どんなに強がって虚勢を張ってみても、生物学的には「オス」は「メス」のために作られた。これは紛れもない真実である。最初は「メス」しかいなかったのに、その「メス」をベースにして便宜的に「オス」が作られた。「オス」が繁殖に必要とするエネルギーは、「メス」に比べるとずっと少な...
ジーニアスは精霊である2018.03.26 14:41【こんな話】【wording】 古代ギリシャでは創造の精霊を「ダイモーン」(daimon)……英語だと「デイモン」(demon)なので良からぬ部分もあるが……一応精霊である。古代ローマでは「ゲニウス」(genius)でこれは良き面のみで、ご存知英...
日本人踊らない2018.03.25 12:00【こんな話あんな話】 「なぜ月曜は電車が遅れるの?」とインド人から聞かれ、 「週の始まりに絶望する人がいて、電車で自殺する人増えるから」って答えたら、インド人大爆笑。 「マンデーなんてサンデーの続きだろ??踊ってればまたサンデー来るから」 「日本人...
Wind beneath my wings2018.03.24 00:58♪あなたは私のヒーローだって知っていた?だからあなたようになりたいって思っていたの私はイーグルよりも高く飛べるわだってあなたが風になって私の翼で飛翔させてくれるから……♪†こういうことを何人から言って貰えるか……それで、人生の価値が決まるのかも知れないよね。う〜む。
花冷えで毛布2018.03.23 10:54【こんな話】「世界の他のどの土地で、桜の季節の日本のように、明るく、幸福そうでしかも満ち足りた様子をした民衆を見出すことができようか? 」(アドルフ・フィッシャー:『明治日本印象記』) ▶オーストリアの東アジア美術史家、東アジア民族研究家、ケルン市東洋美術館館長で、初め...
人間といううれしいものに生まれて2018.03.22 07:05人間といううれしいものに生まれて百四歳の今日も歌を歌う (池田ハルエ) 2012年朝日新聞「天声人語」「 この世に生を受けたこと。それ自体が最大のチャンスではないか」 (アイルトン・セナ) ▶F1レーサー “音速の貴公子“、34歳でイタ...
ロープで繋がった二艘のボート2018.03.21 05:27【wording】「彼女の心が動けば、私の心もそれにつられて引っ張られます。 ロープで繋がった二艘のボートのように。 綱を切ろうと思っても、それを切れるだけの刃物はどこにもない。」 (村上春樹:『女のいない男たち』<独立器官>)
求愛給餌2018.03.20 11:06ドキュメンタリーで「ヤマセミ」(カワセミの種)を観ていました。オスが魚を捕らえたのを見て、メスが「頂戴?」っておねだりをする。それをオスはハイハイとばかりに差し出す。これを「応接給餌」というらしい。……もしくはメスが当然のようにむしり取るように頂く。またの名を「求愛給餌」とも呼ぶ...
人間の遺伝子の4パーセントはネアンデルタール人由来2018.03.19 11:20「ネアンデルタール人のように使い古されたことばだが、 『以前どこかで会ったことある?』」(FOX『アーリーmy love』)おいおい、ネアンデルタール人は言葉を喋らなかったっていうぜ。 まあ、いいさ。……直立猿人そしてネアンデルタール人、そして次代のヒーローの現生人類のホモ・サピ...